多読について

多読への近道

 

 

Y・Y PLANETでは、2003年より、「洋書の多読」をレッスンに取り入れています。

ここでは、その多読について、少し説明します。

日本人が英語を使えない大きな理由の一つに「大量の英語に触れていない」ということが挙げられます。

大量に触れることがなければ、なかなか使えるようにならないということは、 英語に限ったことではなく、どの言語でも同じです。

たとえば、日本語を母語とする日本の赤ちゃんは生まれる前から、 両親や周りの人たちが日本語を話しているのを大量に、そして毎日毎日、繰り返し何度も聞いて、 だんだんと物事の意味や概念と言葉がつながって、自分で使えるようになっていきます。

その過程に、文法の説明や一夜漬けの単語の暗記、といった学習法は存在しません。

赤ちゃんが、自分で言葉を発するまでに、1年半くらいかかります。 2語文、3語文・・・そして、ある程度きちんと分かる文になるまでは、もっと時間がかかります。 母語でさえ、それくらい大量に触れることがなければ、アウトプットできないわけです。

それが日常使わない言語、あまり耳にしない言語だったらどうでしょう。 当然、もっと時間がかかります。 ただ赤ちゃんと違って、少し大きい子供~大人は、ある程度、物事の概念は、 日本語で分かっていますし、聞いた言葉をアウトプットする能力も、 赤ちゃんよりは発達していますから、 その分時間は短いでしょう。

ですから、日本にいながら、英語・英会話を上達させるためにまず考えたいのは、 どうしたら大量の英語に触れられるか?ということです。

そこで、私たちは「多読」を選びました。 多読というのは、文字通り、「たくさん読む」ということです。

多読の「基本の3原則」は、 辞書は使わない。 分からないところは飛ばす。 つまらなかったらやめる。 というものです。

辞書を使わずに、どうやって理解するの?と思われるかもしれませんが、 「辞書を使わなくても理解できるレベルの本」を読むことが基本です。 それでも、当然、分からない言葉や部分が出てくることがあります。 その時には、立ち止まらずに飛ばし読みします。 話の内容が大体分かればそれでよしとします。 また、読んでいる途中で「この話はつまらないな」とか、「読みたくないな」と思ったら、 一旦その本は読むのをやめ、自分に合った好きな本を読みます。

そうして、大量に読むうちに、頭の中で日本語に訳すことがなくなり(子どもなら、最初からその癖もない)、 英語を英語で理解できるようになり、どんどん、英語が頭の中に貯まっていきます。

実際に、多読をやって英検2級まで合格した生徒さんがいますし、 読むだけでなく、聞く方もよく理解できるようになった、という方がたくさんいらっしゃいます。 また、高校生では「長文読解」に苦労し、時間内に読み終えることもできない子が たくさんいるかと思いますが、この多読をしてから、模試や大学受験の英語で、 楽に高得点を採れるようになったと、生徒さんたちが喜んでいます。

暗記だけでは、膨大な量の英語に追いつくことは、なかなかできません。 ですから英語を習得したい方には年齢問わず、この多読法はオススメです。

ただ何といっても、洋書の多読には絵本からGRと呼ばれるレベル別の読み物等、 たくさんの英語の本が必要になります。 1冊が薄くてすぐに読み終えてしまう絵本などは、自分で全部揃えようと思えば、 ものすごい費用がかかってしまいます。

Y・Y PLANETには、2500冊ほどの英語絵本、GRが揃っています。 小学生、中学生、高校生、大人クラスの方は、借りて帰ることができます。   あなたも多読の効果をY・Y PLANETで体験してみませんか。

読み聞かせについてコミュニケーション基礎

絵本の読み聞かせが子供のためによいということは、 ほとんどの方がご存知だと思います。

絵本の内容が楽しかったり、おもしろかったりするのはもちろんですが、 読み聞かせというのは、大人と子供の心をつなぐ道具であると思います。 お母さんが優しい声で読んでくれる。 お母さんが自分のためだけに集中して時間を割いてくれる。 そんなことが子供にとっては本当に嬉しいことであり、 愛情をたくさん感じることができるはずです。

絵本からは、もちろんたくさんのことが学べますし、 本好きな子供は、知識も豊富で、お勉強もよくできる傾向にあると思います。 でも、大人と子供が、絵本を通してコミュニケーションできることが、 読み聞かせの何よりの恩恵だと私は思います。

コミュニケーションの基本は、まず「相手の話をよく聞く」ということから始まりますから、 読み聞かせは、コミュニケーション能力を育てるためにとても有効であり大事なのです。

私たちがレッスンで扱うのは、もちろん英語の絵本ですが、 結局、それも親子の「コミュニケーション」の道具として使って欲しいと思います。 でもただ読むだけ、文字を追うだけでは、やはり面白くありません。 それなりの演出や読み方で、もっともっと絵本が楽しくなります。 私たちは、英語の絵本は、どんなものを選んだらよいのか、 また、どんな風に読んでいけばいいのかをお母さんたちにお伝えしていきます。 是非、読み聞かせの良さを、レッスンでもお家でも、実感してください。